サラリーマンが副業で「せどり」をやる場合の3つのリスクと準備

政府が副業を促進していたり、新型コロナウイルスの影響で本業に不安を抱えたり、時間ができたり、これから副業を始めてみようかなという方も多いかと思いますが、実際副業を始めるには勇気が必要なのも事実です。

このページでは、副業の1つ「せどり」をやってみた結果、リスクを感じた点どういう点に注意して始めたかを紹介しています。

このページをご覧になっているということは、「副業でせどりを始めてみたいけど実際どうなの?」「リスクはないの?」と心配されている方だと思います。

結論を先に言っておくと、興味本位でのせどりはお勧めできない。リスクや世間体を気にするくらいならやらないほうが良い。という結論になっています。

前半はリスクについての記事、後半は準備と実際にやってみたときの注意点の記事となっています。

まとめ記事ですので、少々長いです。お急ぎの方は、目次から飛んでご覧ください。

リスクを把握して低減してせどりで稼ぎましょう
リスクを把握して低減してせどりで稼ぎましょう
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第一部:せどりを行う場合のリスク

副業をネットやYoutubeで検索すると、「月商○百万!」とか「初めて1か月で20万円!」とか魅力的な検索結果をご覧になった方は多いかと思います。

Youtubeのせどり情報配信イメージ
Youtubeのせどり情報配信イメージ

私もその1人です。皆さん努力した結果、ここまで達成していると思いますし尊敬もしますよね。

ただ、昔からおいしい話には裏があると言うので、実際試してみた結果でのリスクや感想などを共有します。まだ初心者ですが、初心者ならではの感性もあると思うので参考にしてみてください。

1、金銭的なリスク

金銭的なリスクは気になる方も多いと思います。稼ぐはずが減っていたらショックですからね。

実際、せどりはハイリスク・ハイリターンです。

なぜか?

せどりの仕組みとしては、「安く仕入れて高く売る」という商売の基本でですが、薄利多売なので大きな資金を使って(ハイリスク)、小さな利ザヤをたくさん得る(ローリターン×数)ことが必要です。自転車操業になりがちで仕入れた商品が売れなかった場合、キャッシュがショートすることになります。

仕入れる際のリスク

仕入れ資金に余裕がない場合、クレジットカードを使用することが基本になりますが、クレジット枠がMAXとなってしまい、仕入れることが出来なくなってしまうリスクがあります。

資金やクレジット枠を計算することで、このリスクは最小限に抑えることが出来ますので、あまり気にしなくても良いかと思いますが、事業が大きくなってきた場合はクレジットカードを複数準備して仕入れ予算を拡大する必要があります。

せどりの利益率は平均で10%~15%かと思います。月に10万円稼ぎたければ100万円くらいの資金が必要になってきます。100万円だと普通のクレジットカードだと1~2枚必要になりますね。

また、仕入れ時に利益が取れる商品を見つけられず、焦って判断を誤ってしまうことがあります。利益が取れそうなものが無い場合は、あきらめも必要だと実感しました。慣れれば解決は出来ると思います。

店舗仕入れでもネットショップ仕入れでも、せどりライバルはたくさんいるため美味しい思いをするのはごく一部の方です。ネットショップの場合、ポイント還元率が高い利益商品を見つけても売り切れで買えないという状況が多いです。確かに儲かりそう、でも買えない。

初心者ではなかなか利益を取れる商品を見つけることが出来ませんでした。

販売する時のリスク

販売する時のリスクは十分考えておく必要があります。

そもそも売れないというリスク

Amazonを販売先とする場合、若いアカウントだと出品規制が多く思ったように販売できません。

せっかく仕入れても販売できないという非常にまずい状態になります。せどりをやっている方は必ず経験しているはずです。

ミニカで出品規制になった例

情報サイトやYoutube等で、利益商品を教えてくれる方がいますが、初心者のアカウントだと販売できないことも多いですね。鵜呑みにして仕入れてしまうと痛い目にあいます。

ただ、完全に無意味という訳ではなく、利益商品の探し方は非常に有効で先人の知恵が詰まっていますので、是非見ていただきたいと思います。

売れるけど想定した金額以下になるリスク

特にネットショップで仕入れる方に多いリスクです。

ネットショップのセール品や高ポイント付与品を狙って仕入れる訳ですが、考えることは皆さん同じですよね。

同じ商品が、我々セドラーに大量に出回ることになります。どうなるか予想は出来ますよね。

資金がある方や賢い方は販売時期をずらして価格競争から逃れることが出来るのですが、初心者セドラーは資金も乏しいため早くさばいて現金化したいわけです。

そう考える方が多いため、販売価格はどんどん値下がりしていくことになり、自分が仕入れた損益分岐点を下回ってしまうことがあり、泣く泣く損切りすることがあります。

これは投資も同じですが、不良在庫を抱えるくらいなら安く売ってお金に換えて次の利益商品を購入したほうが良いという考えで、損切りをする必要がありますが、初心者はなかなかその勇気が出ません。

ライバルが多く値下げ競争が始まる
販路の制限のリスク

販路としてのAmazonは仮に出品できたとしても出品者には非常に理不尽で厳しい体制が取られていることで知られています。

無条件での返品、商品の紛失、挙句の果てにはアカウント停止に合わせて売上金の留保が行われます。

初心者で資金が少ないうちに返品や売上金留保などがあり、身動き取れなくなってしまう方が最近増えているという情報もあります。

副業でせどりを始めたが、Amazonの規約違反に抵触しアカウントが閉鎖されてしまう。その結果、売上金が入らないため、クレジットカードの支払いが出来なくなるという最悪のコンボを食らったりします。

amazonアカウントの閉鎖により販売停止

一言で言うと、キャッシュフローが回らなくなる、ということです。

恐らく、副業だけではなく専門の方、ショップの方、メーカーの方、すべての方に当てはまると思いますが、Amazonをメインの販路としている場合は、ずっとこのリスクと付き合っていくのではないかと思います。

Amazonは2021年現在、国内最大の販売プラットフォームです。Amazonでの販売は重要だと思いますが、Amazonがダメになった場合のことを考え、別の販路を準備しておくことが非常に重要です。

Amazonに頼ってしまうこと自体が重大リスクなので、リスク分散を考えておきましょう。

2、精神的なリスク

精神的ストレスに悩まされる場合もある

本業への影響リスク

副業において、本業に支障を与えないことが大原則でありマナーですよね。

私は、株を大量に購入した場合も、ソワソワしてしまいますが、せどりでも同じようにソワソワしていました。

私は本業に支障を与えるほどではありませんでしたが、動かす金額が大きくなればそれだけ本業に支障が出てしまうかも知れない、と感じました。

本業の仕事中に売れていないかスマホで確認して見たり、寝ていても気になって起きてしまったり。

アルバイトのように時間単価で稼げるわけでは無く、UberEatsのように出来高制でもなく、資金を動かしてお金を稼ぐ投資と考えられるので、慣れないと精神衛生上よろしくない。

ある程度、余裕がある資金で始める必要があると感じました。

ストレスによる体の不調

仕入れる際にある程度、売れるという情報を見て仕入れる訳ですが、購入している自分はその仕入れたものの価値が分からないことが多いです。

え、こんなもので1万円もするの?とかよくあります。

なので、本当に売れるのかが心配になり、見えないストレスにより体調を崩す可能性がありそうです。

もし皆さんがせどりをやる場合は、自分の得意分野の商品で始めることをお勧めします。

価値を知ったうえで仕入れることで、この見えないストレスはだいぶ軽減されると思います。

最悪、売れなかったら自分で使うことも考えれば、だいぶ楽なはずです。

ちなみに私は、Amazonの真贋チェックにより、販路のリスクと精神的リスク、のダブルで食らってメンタルがやられている状態です。

皆さんお気をつけて。

3、生活におけるリスク

生活破綻のリスク

仕入れ商品の置き場問題

1つは、仕入れ商品により、家の中が物置状態になったことで、家族からクレームを受けました。

まぁ当然ですが。

初心者で資金がそれほどないので大量の在庫があるわけでは無いのですが、ダンボール箱が2つ増えただけでも、「邪魔だ」と言われてます。

仕入れに力を入れている方は、レンタルルームやオフィスを借りている方もいるとのことですが、初心者は自宅のスペースで保管する必要があるので、家族や同居者の理解を得ておく必要がありますね。

生活リズムの変化

2つ目は、生活のリズムが、仕入れと出荷優先になってしまうことです。

土日の休みで、ショッピングモール等に家族で言った場合も、張り切って値引き商品を探してしまって家族を待たせてしまうことがあります。

出荷に関しては、本業が終わった後にその日の注文を見て荷造りして出荷するという習慣になっていますが、出荷が夕飯の時間と重なるんですよね。

出荷は、今はAmazonが使えないのでメルカリで販売していますが、コンビニまで運んで出荷しています。

生活におけるリスクは、パートナーの理解が重要で、協力してくれる方にとってはリスクではありませんが、理解のないパートナーの場合は、夫婦喧嘩から離婚へつながってしまう可能性があるのでご注意ください。

第二部:せどりを始める準備

ここまでリスクについてお話してきました。

社会人であればリスク対策を学んでいる方もいるかと思いますが、リスクを把握して対処できる準備をしておけば決して怖いものではありません。

ですので、リスクを把握しつつ、せどりを始める手順も合わせて共有いたします。

1、会社の就業規則を見直し、正当な理由を見つけておく

サラリーマンが副業を行う上で気になるのは、会社にバレるのではないか?ということかと思います。

税金の関係でバレる可能性はありますが、ここではバレた場合の正当な理由を見つけておくことをお勧めしています。

まず、会社の就業規則で副業が認められているか、確認しておきましょう。

私の会社の場合は、以下のようになっていました。

  • 会社の許可なく他の会社や団体の役員に就任
  • 他の会社の社員として労働契約、または営利を目的とする業務に従事

本業が有りながら、他の会社に所属(出向や兼務など会社指示以外)するのはアルバイトも含め問題ありなのは分かりますが、「Uber Eats」とか「せどり」とか「アフィリエイト」とか「クラウドワークスで受注」とかが、規則には記載がありません。

イメージでは、「Uber Eats」と「クラウドワークス」は一応、労働契約になるし営利を目的にしていることが明らかなのでNGと判断しました。

実際、組合を通して会社側に確認をしていますが、やはりNGと言うことでした。

では、「せどり」や「アフィリエイト」はどうなのか?

「せどり」はもちろん営利を目的としていますよね。趣味で買って売ってしている人は稀だと思います。「せどり」自体が、「安く仕入れて高く売る」ことで利ザヤで収入を得ることなので、まじめにとらえればNGです。

ただ、

会社に忠誠を誓った社畜でもなければ、会社に依存しない働き方を模索している私は、まじめとは言い難いと自覚しているので、抜け道を考えた結果

必要だと思って購入したが、不要だったので売却した。その結果、少し利益が出てしまった。

という理由が付けできることにたどり着きました。

家にある不用品を売っただけ、営利を目的にしていない!と断言します。

「アフィリエイト」は、以前から趣味のサイトを運営していて少し収入がありましたが、

情報を発信することが目的や趣味で広告収入は副産物

という理由で問題ありません!と断言できる。

皆さんの会社の就業規則によって同じような逃げ道があるかは分かりませんが、私の例としてご紹介します。

共通して言えることは、労働契約は結んでいないし情報発信をしているだけで「副業」ではないですが「副収入」はあるという状況に持っていくことです。

不動産投資の家賃収入、株などの販売時の利益など収入があることは問題になることはありませんからね。

2、せどりの社会的イメージを理解しモチベを維持する

就業規則では問題無いとしても、社会人として違法なことはしてはいけません。

本業に影響を与えなくても、世間体が気になる方は多いのではないでしょうか?

その仕事はまっとうな仕事ですか?

マスクの高額転売でニュースになっていましたが、転売=せどりというイメージがあったので、せどりビジネスは副業としてはあまり良いイメージを持っていませんでした。

たぶん世間的にもそういうイメージを持っている方が多いので、副業でせどりを言うことを大きな声では言いにくい。転売=悪という世間的なイメージ

ただ、

今のところは、副業なので隠れてやるものだから、大きな声で言う必要はない!

ですよ。小さな声でも言っちゃダメです。すぐ広まる。

とはいえ、自分の中でモヤモヤしながら行う仕事ほどモチベが上がらないものはありませんので、続けるうえでのリスクとなりますね。

もし仮に、すごくうまく事が進んで独立できるくらい稼げるようになった場合、大きな声で「せどりで独立します」と言えるか?という疑問。

転売とは

「入手困難な商品を転売目的で購入して高額な値段で販売すること」

と定義されることが多いようで、だいぶ前にはたまごっちやエアマックスなどは学生時代にニュースで見た記憶があります。

最近だと、任天堂switchやPS5などのニュースも見ましたがコロナの影響で品薄になったマスクの高額転売は社会現象になっていました。

こういったいわゆる転売をする方が転売のイメージを悪化させていることは間違いないですよね。

せどりとは

「同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。 また、それを業とする人」

で、以前は書籍において使われていた言葉のようですが、最近では書籍に限らず一般的に使われるようになりました。

いわゆる、商売の本質ともいえる意味合いが強い気がします。

「せどり」という言葉が転売を連想させてしまうのですが、卸業だったり商社だったり小売業だったり、世の中は「せどり」で成り立っているというのは間違いありません。全員がメーカーから買える訳ではありませんからね。

せどりは副業だからできる

個人的には、「三方よし」ではない、生産性が見いだせないところがちょっと躊躇していたというのが正直なところですが、評価するにはまずはやってみようということで始めたわけです。

ただ、本業としてせどりをやりたいか?と問われれば、「否」と答えるでしょう。

youtubeやブログなどセドラーさん達の情報を見ていますが、ご本人の事業自体はコンサルだったり情報発信だったりツール販売だったり、せどり自体からは離れている方が多いような気がしますし、中には、せどりは「本来やりたいことの資金を集めるだけで生涯やる仕事ではない」と言う方もいます。

せどりに限らず小売業もそうですが、弱小資金で参入するにはライバルが強すぎるので、よほどニッチは商品を扱うのでなければ淘汰されていくでしょう。

ただ、今は稼げるのも事実なので、稼ぐだけ稼いで沈みそうになったら船から降りるという考えでやるべきです。

情報発信者、有料セミナー、有料勉強会などは、せどりのノウハウという情報を売っているわけです。

もちろんせどりでの利益もあるとは思いますが、せどり一本ではリスクがあるので収入源を分散しているわけです。

我々、初心者が副業としてせどりをやる場合、収入源の1つという位置づけでやりましょう。

3、商品を仕入れるための準備

ネットショップ

私は、もともと楽天市場で購入することが多かったので楽天市場を選びましたが、自分の好きなネットショップで良いと思います。

ただ、稼ぎやすい、稼ぎにくい、というものがありますので、初めての方は楽天市場がお勧めです。

Yahooショッピング、ヤフオク、メルカリ、ラクマなどいろいろなショップがありますが、楽天は楽天SPUポイントという仕組みでポイントが多くもらえるので、ポイント分も差し引くと利益商品が見つけやすいという特徴があります。

例えば、売値が10,000円の商品を8,000円で仕入れた場合、経費を除いて1,000円の利益が出たとします。

ポイントが付く場合は、9,000円で仕入れて現金の利益は無くても、ポイントの2,000円分が利益として出ることになります。

ですので、仕入れの選択肢が多くなるためポイントを考慮したポイントせどりは、初心者でも容易のため、ライバルも多くなってます。

ポイント利益を入れると利益商品を見つけやすい

クレジットカード

楽天市場を使っているので、楽天カードを持っていますが、ショッピングできるカードであれば何でもOKですね。

ネットショップではなくリアル店舗で仕入れをする場合、手持ちのお金で仕入れは可能ですが、販売先のAmazonに登録する際、必要になるので何らかのクレジットカードが必要なので、1枚は持っておく必要があります。

せどりは、薄利多売なので、大量に仕入れて小さな利益を積み重ねるというビジネスなのでクレジットカードでポイントを稼いで少しでも利益を伸ばしたほうが良いですね。

楽天カードならポイント倍率も高いため非常にお勧めです。

軌道に乗ったらクレジット枠が足りなくなってくると思います。その際は、クレジットの返済期日が違うクレジットカードを持つことをお勧めします。

実店舗

ネットショップではなく、実際の店舗で仕入れを考えている方は、近所の情報を得ておきましょう。

ドン・キホーテ、イオン、ゲオ、ハードオフ・ブックオフ等のリサイクルショップ、ホームセンター、など、例に挙げたのは私の近所にある店舗ですが、どんなところも仕入れの対象になります。

ただ、販売金額との差額を調べるのがなかなか難しくコツがいるため、スマホのアプリなどが必要になると思います。

ドン・キホーテ 驚安のワゴンセールは必見
ゲオの中古ゲームソフトは破格
イオンの赤札もお勧め

スマートフォン

キャリアはどこでも問題ありません。

ネットショップでの仕入れ時、店舗での仕入れ時、販売時の登録、購入者とのやり取りなどで必要になります。今の時代、スマートフォンを持っていない方は少ないと思いますが、プライベートと副業を分けて持つという方が多い気がします。経費にできますからね。

私は楽天SPUポイントをためるために楽天モバイルにしていますが、特に不便に感じたことはありません。

逆にメリットとして、楽天ポイントで携帯料金を支払えるので都合が良いですし、今のところ1年間無料のため余計な出費が掛からないのはうれしいです。

別に米倉涼子に釣られたわけではありません。

アプリ

楽天市場で仕入れを行う場合は、楽天アプリから購入することで0.5%のポイントがプラスされるため、是非インストールをお勧めします。

そのほか、店舗で仕入れる場合は、各お店のアプリを入れておいてお店独自のポイントや割引に使用することで利益を増やすことができます。

例えば、ドン・キホーテでは、majicaのポイントでキャンペーンや割引クーポン配布が有ります。

利用金額によりランクが上がり、プラチナ会員になると5%のポイント率になります。

それぞれの生活環境によってお勧めアプリは変わってきますが、スマホを持っている方はアプリを有効に使ったほうが良いのは事実ですね。

私のせどり用のiPhoneの画面です。こっちはau契約になってます。

仕入先:楽天市場、R-Fashion、AliExpress(中国輸入)、eBay(海外輸入)、majica

販売先:AmazonSeller、メルカリ、ラクマ、ヤフオク

ツール:Amacode(amazonの価格をバーコードで検索)、せどりすと(←同:iOS用)

配送:ヤマト運輸、日本郵便

ポイント系:ハピタス、Pasha

スマホの画面 アプリ紹介

自分のせどりスタイルに合わせてアプリを入れれば良いので、アプリ自体の説明は控えます。

4、販売先はAmazon以外の販売先も見つけておく

せどりは、仕入れと販売の差額が重要になってくるため、仕入先、販売先は複数あったほうが利益商品を見つけやすいことになります。仕入先×販売先だけパターンがありますからね。

しかし、世の中はそんなに単純でもなくてある程度傾向が見えてきて、このパターンは利益取れないなという物がありますので、まずはメインの販売先で慣れてから少しずつ販路を拡大していくという方法が良いです。

Amazon

メインの販売は、Amazonを選択することを考えたほうが良いです。大きい船には乗りましょう。

Amazonには「購入用アカウント」と「販売用アカウント」の2種類があり販売するためには「販売用アカウント」が必要になるので登録しておきましょう。

Amazonの特徴としては、よく売れる、フリマより高く売れるというメリットがある代わりに規制が厳しいというデメリットがあります。

いろいろ調べた結果、購入者には優しく、販売者には厳しいサービスということが分かり、Amazonを離れる人が出てきているということが分かりました。

商売は、売る人、買う人、世間体の「三方よし」が長続きする秘訣と言われていますが、売る人にとっては必ずしも良いプラットフォームではないというイメージがあるようです。

「三方」のうち2つ、世間体と売る人が、必ずしも「よし」と言っていないのがせどりですので、長く続かない=リスクということを認識したうえで、Amazonを使っていきましょうと言うことになります。2021年では国内最強の販売プラットフォームです。

売れるから売っているが、他が良ければ移動するというつもりで出品していますね。世話になったらから寂れても運命を共にするという熱狂的なアマゾニストはあまりいないようです。

弱点としては、Apple製品は出品が出来ませんし服や靴などのアパレル系はあまり自由度が有りませんでした。まだアカウントを作ってすぐのころはいろいろなブランドで出品規制が掛かっているため結構な割合で出品出来ないことが多いです。

出品が出来ないということは仕入れも出来なくなるということですが、出品できないことを知らないで仕入れてしまったこともありました。トミカのミニカー500円だったので、あきらめもつきましたが。

アカウントの実績を積まないといけなかったり、許可申請をするしかなかったり結構制限されますので、別の販路を確保しておくべきですね。

逆に購入する側だった場合、とても良いショップですよ。

メルカリ

Amazonアカウントが閉鎖されたため、メルカリ販売を始めたのもありますが、Amazonでは販売しにくい商品や規制がある商品があるため、サブの販路としてメルカリを選択することをお勧めします。

Amazonではなくメルカリを主体でせどりを行っている方もたくさんいます。

仕入れにもあるように、ヤフオク、ラクマなども販売は可能ですがメルカリの利用率がかなり高く勢いがあって良いですね。

利用者の属性としてのイメージですが、

メルカリ:10代~20代メイン。特に女性によく売れる気がする。

ヤフオク:30代~50代で男性が多い。

amazon:全世代、男女差無し。

という感覚があり、商品によって使い分けることも出来ます。

もちろんすべての販売先を確保しておくのは良いと思います。私はすべてアカウントを持っていますが、最初の段階ではメルカリのみの登録でした。

せどりを始める前に、自宅の不用品をメルカリで販売して準備資金を用意する方法としても最適です。私はすぐに3万円は準備しています。

メルカリ初心者なので、出金の仕方が分からずやっとこ出金したところ。

5、その他

銀行口座

売れたお金を入金してもらう銀行口座は必須です。

Amazonは売上金留保状態で入金はまだないのですが、上記で紹介したように売上金が振り込まれました。

入金があると断然やる気が出てきますよね。

私は、楽天ポイントをためるために、楽天銀行の口座を作りました。

他のメインバンクはあるのですが、確定申告(できるくらい稼げれば良いけど)するのに分かりやすくするために口座を分けました。

今は結構簡単に口座が作れるので、楽天仕入れを考えている方は是非楽天銀行口座を作ってください。

手数料とか金利とか普通に使ってもメリットが多いので、メインバンクを移そうか考え中です。

パソコン

せどりをする場合、販路でAmazonを考えている方はパソコンは必須になると思います。

パソコンとスマホのデータを共有して使うのが理想の使い方になると思います。

スマホのAmazonアプリでは細かい入力ができないことがありますね。

Amazonの新規アカウントは真贋チェックという審査があるのですが、この回答がパソコンからしか回答が出来ませんでした。この審査は無視するとアカウント閉鎖になってしまうという物なので、Amazonで売っていく場合はパソコンは準備してください。

また、仕入れるものを調査するときにはやっぱり画面が大きいほうが分かりやすかったりしますね。Amazonと楽天の商品画面を比較して仕入れたりしますのでスマホでは難しいです。

私は楽天ポイントがあったので、ポイントを利用して5万円くらいのパソコンを購入しました。

Amazonを使わない場合、例えば店舗仕入れメルカリ売りであればスマホで売れ行きを確認してスマホで出品も出来るのでパソコンは不要かも知れません。

こ梱包資材

実は、せどりをするにあたり懸念事項の1つだったのが「梱包」です。

ネットショップで購入した場合、結構きれいに梱包されて届けてくれるので、自分に同じレベルで梱包できるのか?という心配が大きかったですね。

youtube等で梱包の仕方をだいぶ勉強して、100円ショップに走りました。

いくつかの段ボール資材を購入して、組み立てて包んで~を試しました。

Amazonで販売する場合、発送業務をAmazonに委託する場合(FBA登録)は、段ボールは気にしなくて大丈夫ですが、自分で発送する場合はきれいな段ボールが必要になります。

メルカリで販売する場合は、小さいものなら専用のボックスを購入する必要があったり大きいものはホームセンターで購入したりします。

販路によって梱包は変わってきますが、便利なYoutubeがあるのでほとんどのことは解決できます。

数が多くなってくると100円ショップだと高くつくので、ボリュームディスカウントが出来る調達先を見つけておいても良いですね。

第三部:実際やってみた結果

1、電脳せどり

楽天市場ではセールが開催されていますので、そのタイミングでたくさんポイントがもらえるときに仕入れを実施しました。

下表が、仕入れ時の損益計算の表です。

これを見てどう思いますか?せどり儲かる!って思いませんか?

私は、これなら儲かる!思いました。正月早々ウキウキ。

商品購入価格ポイント
(想定)
実質価格Amazon
販売価格(想定)
実際の
販売価格
電子機器26,80012,32814,47219,750
電子機器13,9007,7846,11610,900
ゲーム4,0707003,3704,8404,090
美容機器12,9805,9347,04611,799
美容アイテム11,5007,5903,9109,450
電子機器34,65012,45622,19434,65027,000
食品32,40015,22817,17239,000
仕入れ時の損益計算表

実際、Amazonで出品して、1週間くらいでゲームと電子機器の2つが売れました。

ただし、販売金額は想定より低い金額にしてやっと売れた感じです。そこから手数料やら梱包費やら差し引いて若干の利益が出た感じです。

リスクのところで説明した、想定していた金額で売れないパターンです。楽天市場で仕入れを行っている方が多いため、仕入れる商品のリサーチが同じになって、販売時に価格競争に巻き込まれるということが起こりました。

賞味期限や新商品などが無い商品であれば、ゆっくり売ることで価格競争を回避することはできると思いますが、初めてだったこともあり「仕入れたものはすぐ売りたい」「売れるか不安」「安くても売ってしまいたい」という心境になりました。

まぁこの後、真贋チェックの悲劇により、売上金は留保、アカウントは閉鎖という地獄が待っているんですけどね。

楽天市場での利益商品の見つけ方

楽天市場では、利益商品の見つけ方をYoutubeで勉強したのでで、比較的容易に見つかりました。

「スーパーDEAL」というカテゴリで、割引セール(ポイントバック)が有力候補です。

しかし、ポイントバックを考慮した仕入金額が、Amazonの販売金額に近いということが多いですね。

意図的か?という感じ。

ポイントバックが、定価や参考価格からのバック率なので、実際の金額とは大きくかけ離れていてバック率が大きく見えることがあるので騙されないことが重要です。

楽天10,000円ーポイント5,000円=実質5,000円仕入れ

Amazon販売価格5,000円とか。

また、「ランキング」は参考になります。

楽天市場にはせどらーが多いため、利益商品はみんな買うんですよね。売れ切れになるまで。

なのでランキングに上がりやすいという仕組みになっています。

ランキングに乗っている商品で、利益が取りやすい商品をリサーチすると簡単に見つかります。

問題は、売り切れる前に買えるかどうか、という点だけです。

2、店舗せどり

店舗せどりでも、商品仕入れています。

電脳せどりほどではありませんが、それなりに利益がある物を仕入れています。

商品購入価格amazon
販売価格(想定)
おもちゃ1,1002,500
おもちゃ2201,600
電子機器1,4002,800
ペット用品6,5569,960
仕入れ時の損益計算表

残念ながら、売る前にアカウントが閉鎖してしまったので利益は分かりませんが、電子機器とペット用品はメルカリで販売して利益を出すことが出来ています。

おもちゃは、、どうしようかなと。

この電子機器が、Amazonアカウント閉鎖の原因を作った商品です。実は貰い物で仕入れたものでは無かったのです。

店舗仕入れは時間は掛かりますが、実際やってみたら掘り出し物を見つけるみたいで、楽しかったです。半日はあっという間に過ぎてしまいました。

ドンキでの掘り出し物の見つけ方

ドンキはセドラー御用達の店舗ですが、ライバルも多いのも事実です。

同じように商品を漁っている人を見かけることが多いです。

お勧めは、驚安プライス、ワゴンセール、ぴったり金額の商品です。

写真のようなものですね。上記の表のおもちゃ1,100円は、この商品を2つ購入したものです。

500×税×2=1,100円仕入れ、1,250×2=2,500円売り。手数料引いても利益はそこそこ出ます。

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驚安はお勧め

3、梱包と配送問題

梱包

梱包に関しては、Youtubeの動画で見るのが一番良いです。

Amazonで販売する場合は、FBA(Amazon配送)と自己配送があり、FBAでは梱包ルールがあり、自己配送の時はほとんどルールはありませんが、お客さんに直接届く箱になりますので、新しいダンボールを使うとか、気を使わないといけません。

Amazonでは、購入者が販売者を評価する仕組みがあるので、到着時のダンボールが使いまわしだったら印象も悪くなり、低評価が付く可能性もあります。

副業だと意識も低くなりがちですが、「1ショップ」としてお客さん対策を行ったほうが良いですね。

配送

AmazonのFBAでは問題ないけど、フリマに関してはサービスによって微妙に違うのでまとめています。

サービスにより専用のダンボールを購入しないといけないので少々面倒です。

ルールがいろいろ変わるので、ご自分で確認していただくことをお勧めします。とくにラクマ。

まとめ:お勧めできない理由はあるけど、是非、やってみてください

お勧めできない理由

  • 金銭的リスク
  • 精神的リスク
  • 生活におけるリスク

それぞれご紹介いたしました。

お金を稼ぐには、「自分の時間を切り売りして稼ぐ」方法と、「お金を使ってお金を稼ぐ」方法があると思ってます。

せどりは時間もお金も使う副業になるため、失敗時のリスクは大きいと考えておいたほうが良いです。

出回っている「稼げるという情報」を鵜呑みにして、自分で考えないで始めた場合はこのリスクが脅威になりますが、リスクが分かっていれば準備ができますので、失敗を恐れずにスモールスタートで初めて見ることをお勧めします。

薄利多売で数をこなすため掛ける時間とお金に比例します。

最初のころはモチベが続かなかったり、ストレスで不調になったり、というリスクが分かっているため、自分の無理のない範囲で始められるのもせどりの良いところの1つだと思います。

実際、売れて利益が出たことが帳簿上分かっていても、実際のお金が増えている感覚が無かったのが残念ですが、利益が出たときはうれしいと感じました。

一番のメリットとして考えているのは、

私は、IT部門で間接的な業務が本業になるので、ITベンダーさんとの取引がほとんどで、お客さんとの接点はほとんどありません。要は、客側になることがほとんどです。

せどりを始めて、売り手側になったわけですが、違う立場での考えることが出来たり商売の基本が身に着いたり、本業に活かせるメリットもあったと考えています。

本業で販売業を行っている方は日常的なことかも知れませんが、売り手になるのは久しぶりで新鮮でした。

番外編:Amazon販売での注意点

アカウント閉鎖になった経緯を共有します。

Amazonでは新規セラーアカウントを対象に、出品した商品が本物であることが証明できるかというチェックを行っています。

後で知ったのですが、俗にいう、「真贋チェック ランダムピック」という物です。

要はAmazonでコピー商品などを売る悪い奴がいるから、新設セラーアカウントをチェックして詐欺の温床になるのを防ごう、というシステムです。

新米セラーにとっては迷惑極まりないですよね。

流れはこうです。

Amazonから、「出品している3商品について請求書や納品書等の出どころを証明できる資料を提出してください。」と連絡が来ます。

楽天市場で購入したものは購入履歴から領収書が出力できるので提出しました。それは問題無かったのですが、景品で貰った電子機器は証明できるレシートもなにも無しです。本物だと証明できない。

Amazonは本物だと証明してください、というテンプレートのメールのみ。

証明は出来ないから、出品は取り下げ、改善計画書を提出しても、Amazonは認めません。

改善計画書の書き方はAmazonのヘルプやネットで調べて書いていますが、Amazonの回答(テンプレ)が本題とズレている感じになっています。

本物かどうかを証明しろ → 顧客対応(スピードやクレーム対応)の改善しろ

Amazonがテンプレをコピペミスしてるんですかね。よくわかりません。

現在、改善計画書を再提出しつつ、Amazonとはお別れしメルカリ販売の方向で調整しています。

Amazonでアカウントが再開できても、偽物をつかまされる可能性、顧客対応、返品、納品ミスなどでアカウントが停止、閉鎖してしまう可能性があり、時間を取られてしまうことになります。

売上金没収の可能性もあることから、Amazonでのせどりはハイリスクハイリターンで、副業で気軽に小遣い稼ぎ程度の心の準備ならAmazonは使わないほうが良い気がしました。

番外編:せどりの将来性

せどり自体は、買って売って利ザヤを得るということで、大昔から商売の基本として行われていることで、今後もいつの時代でもせどりの考え方は残ると考えています。

しかし、いわゆる小売業(メーカー直では無い)と考えると、相当覚悟がいる業種だと思います。

現状のショッピングサイトの利用イメージですが、自分が慣れているショッピングサイトで購入する方が多いと思います。

AmazonならAmazonだけ、楽天市場なら楽天市場だけ、メルカリならメルカリだけ。

これって、ネット時代になる前の地域のお店の常連客の状態と似ているなぁと。

今後、オンラインショップがどんな形かで発展し、お店を選ばない購入システムが出来た場合、利ザヤが取りにくくなることは予想が出来ますよね。

店舗でも地元の商店街では買わず大型ショッピングセンターで買ってしまうことが多いですよね。

そのうち、安いオンラインショップを見つけて購入するという、お客さんが柔軟に判断する時代が来るでしょう。なので、ポイントなどで囲い込みを行ったりしていますが、ポイントの変換サービスなども出てきているので、どこで買っても優位性が無くなってきてしまいます。

もしくは、ポータルみたいなところから、自動的に安いショップ、早いショップなどを選択して購入して、ポータルが配送してくれるみたいな。

例えば、価格コム。今は比較してネットショップのリンクから辿っていきますが、価格コムで自動的に安いショップから購入出来て配送までしてくれたら、せどりで稼ぐことはかなり厳しくなりますね。

(↑システム開発のアイデアとしてメモしてて出来てないやつの物販版。)

現に、利益商品を探す際に、楽天のAPIを使って価格を取得してExcelで集計することは出来ましたし、AmazonAPIはちょっと面倒でやってませんが同じことができるみたいなので、そういうサイトは作れそうです。

ちょっと前には使い捨てマスクが安いところを探すのにプログラムを組んだことがあるので、できると思います。

番外編:ショップとしてのアイデンティティ

仮に、せどりから発展してオリジナルブランドで物販に参入する場合、1つの販路としてAmazonに出品して販売していくことになるでしょう。

しかし、ブランディングとしてはどうでしょうか?

「この商品どこで買ったの?Amazon~」

Amazon自体がブランド化しているため購入者はAmazonで買ったという認識の場合が多く、ショップ名が認知してもらえないという状況になっています。

オリジナルブランドを立ち上げたからには、自分のブランドを認知してもらいたいという欲望もあると思いますが、Amazonでは叶いません。

商品を販売して日銭を稼げれば良いという考えは副業だから成立するもので、ブランディングとしてはAmazonは利用してはいけない販路と考えています。

そういうこともあってか、世の中の流れか分かりませんが、BASE (ベイス)とかShopify(ショッピファイ)とか、自分でお店のWEBサイトを作れるサービスがいくつも立ち上がっています。

Amazonをディスるわけではありませんが、現状のAmazonでは販売者のメリットは売上金の確保くらいしかなく、副業ならベストチョイスかも知れませんが、ブランドを立ち上げたい、事業化したいという場合、必ずしもベストチョイスではありません。

いろいろ考えると、Amazonってすごく危険な橋を渡っている状態なのかなぁと勝手に想像していまいましたね。

結論としては、リスクヘッジを行い、いろいろな手法を試していくことで本業にも良い影響を与える知識が身に付き、副業でもそれなりに稼げるので、恐れずにやってみましょう!

ということで、終わりたいと思います。

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