昨日はフィンランドの環境教育についてお話ししましたが、今日はクリスマスケーキについてお話しします。
最近話題になるフードロス(食品ロス)問題
フードロスは、本来食べられる状態の食品が廃棄されてしまうことで、食品が無駄になっていることを問題視したワードです。
売れ残りや食べ残し、消費期限の切れた食品など原因はいくつもあります。
特に期間限定商品であるクリスマスケーキは、消費される期間がかなり短期間に限定されるため廃棄も多く、たびたびニュースになったりする社会問題としても挙げられます。
フードロスが起こる理由
フードロスが起こる理由は、大きくわけると4つに分類され、
- 消費者
- 小売り
- 加工
- 生産者
になりますが、今回のクリスマスケーキは「消費者」と「小売り」の問題点として考えられるかと思います。
まず、消費者での問題点は、食べきれないという理由で捨てられることが多いようです。ケーキは「本日中にお召し上がりください」と賞味期限が短いことと、ひと切れ食べると満足になって翌日は食べたくなくなるという理由が多いと思います。
食べられる分の小さいケーキを買いましょう。
小売りでの問題点は、店舗のノルマによって仕入れてしまったが売りさばけない場合、廃棄したりするようです。またそのノルマを自腹で購入する方も多いようですが、結局食べきれないというコンボもあるようです。
某コンビニチェーンでも、本社からのノルマで店長が買い取る例はありますが、バイトでもノルマが課せられた方はいるのではないでしょうか。
売上だけを上げれば良いという経営はどうかと思いますね。
廃棄されたクリスマスケーキの行く末
廃棄されるケーキの一部は、食品のリサイクル工場に持ち込まれ、ブタなど家畜の飼料としてリサイクルされるとニュースで見ましたが、ほんの一部であり、多くは処分(焼却等)されてしまうようです。
業界では、廃棄されることを想定して、ケーキの売値にオンされていつもより高い金額で売られています。
えっ!こんなにするの?!、はそれです。
無駄の悪循環でしかないですね。
ファミリーマートでは、フードロス対策としてクリスマスケーキやチキンなどを完全予約販売を実施しました。
「ファミクリをヨヤクリ!」と元SMAPの香取慎吾がCMをやっていたやつですね。
よく見てみると、完全予約販売とは言ってますが、本社から店舗へは「推奨します」ということのようです。
というのは、店舗は売り上げを確保する必要がありそこは自己責任で、という方針ですので、ノルマ等がなければ無駄なケーキが作られることはないので、すごく良いことだと思います。
ファミリーマートでは、土用のウナギも同様に予約販売しており廃棄費用が減ったため利益としては予定通り確保できたようですし、これからも続けていただきたいですね。