砂漠化はどのような影響があって問題なのでしょうか?
砂漠化と黄砂
まず、日本で感じることの出来る砂漠化は、「黄砂」かと思います。
近年、ニュースや天気予報などで紹介されていますのでご存知の方も多いと思いますが、中国北西部にある砂漠の砂が強い気流に乗って日本まで飛んできています。
それが「黄砂」です。
日本での黄砂被害
現在、私たちが感じる砂漠化の影響としては
「車や洗濯物が黄色くなる」
「のどが痛くなる」
などだと思います。
しかし問題はそれだけではなく、中国では大気汚染が進行しており、黄砂の粒子に汚染物質が吸着して日本まで飛んできている状況です。
また、黄砂の影響でアレルギーが悪化するとのマウスでの実験報告もあります。発がん性物質もあるのではないか?との話もあり、砂漠化は他人事ではないのです。
大陸での黄砂被害
日本での黄砂被害は、まだ大きな問題として捉えられてはいません。しかし大陸(中国・韓国)では大変なことになっています。
右の写真は中国の黄砂の様子ですが、これはひどいですね。。。
- 黄砂の嵐で行方不明者も出て、さらには死亡者も出ています。
- 家畜が数千頭が死亡。
- 黄砂が降り農作物が収穫不能。
- 黄砂は粒子が細かいため、精密機械や電線のショートなどで数十件の火災、停電。
- 大量の黄砂が降り注ぎ街が砂漠と化した。
- 幼稚園から高校まで休校。
- 飛行機が欠航。
日本とは黄砂の被害のレベルが違いすぎます。
黄砂以外の砂漠化被害
日本には砂漠がありませんので(砂丘はある)ピンとこないかも知れませんが、砂漠化そのものの被害は何かあるのでしょうか?
国連大の報告によると、農産物の減産などの被害額は少なくとも年間約7兆7000億円。さらに10年後には、5000万人が居住地を失うことになる、と発表しています。
また、環境白書では
砂漠化の影響を受けている土地は36億ha(陸地の4分の1)であり
環境白書
砂漠化の影響を受けている人口は9億人(6~7分の1)
であると報告されています。
水の惑星と言われている「地球」は、何年後かには砂の惑星になるのでしょうか?