プロジェクト管理ツール Wrikeを使ってみました

Wrike

前回から引き続きの調査になります。

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評価結果はBusinessプランは、使いこなせない

Wrikeには4つのプランと2つのパッケージの費用体系が準備されています。

wrikeの4つのプラン
Wrikeの4つのプラン
 Wrikeの2つのパッケージ
Wrikeの2つのパッケージ

一見、見やすいのですが、プラン毎に使える機能とアドイン機能の説明がちょっとわかりにくく苦戦しましたが、仕事で使うことを前提で評価するので、以下の条件で選択しました。

  • 利用人数は、情シス部だけなら10人程度ですが、部外者、委託先なども使うことを考えると、「Business」か「Ebterprise」の2択
  • 機能面では、スケジュール通知がBusiness以上でしか使えない。未だにメール文化なので要望があります。
  • カレンダー機能が欲しい。可能であればOutlookと連動したい。
  • Slaesforceと連携を試したい。

Enterpriseは、Businessよりもセキュリティ面の項目が多く追加されていますが、機能だけを評価するならBusinessで良いと判断し、Businessのテスト利用を申し込みました。

 FreeProfessionalBusinessEnterprise
費用無料$9.80/人・月$24.80/人・月問い合わせ
タスクとサブタスク管理  
ガントチャート  
高度な統合(MS Project、Excel、RSS)  
共有可能なダッシュボード  
コラボレーター  
ストレージ  5GB50GB100GB
1か月あたりの動画アップロード容量  15GB~15GB~15GB~
カスタムフィールドとワークフロー   
スケジュール通知により、リアルタイムのレポートを共有   
レポートのテンプレート   
グラフィカル分析   
カレンダー   
リクエストフォーム   
プロジェクトおよびタスクの承認   
タイムトラッキング   
ユーザーグループと許可   
Salesforce統合   
ブランディングされたワークスペース   
アクティブディレクトリーの統合    
SAML 2.0のSingle Sign-On機能    
2段階認証    
パスワードポリシー    
IT管理可能なアドミニストレーター許可    
ユーザー監査レポート    
ネットワークアクセスと遵守ポリシー    
ビジネスインテリジェンスとの統合    
高度なユーザーアクセス管理    

評価ポイント タスク管理

Wrikeでは、個人用のタスクとチーム(たぶんプロジェクト)でのタスクが管理できますが、これが慣れるまでちょっとわかりにくい。

下の画像で、「キックオフ」がチームにも個人にも入っていますが、なんでこうなったかわからない(笑)

チームと個人のタスク

タスクのリストへの追加はいまいちですが、メインで使うと思われるガントチャートは、結構使いやすい

Wrikeのガントチャートは扱いやすい
Wrikeのガントチャートは扱いやすい

タスクの並び替えや親子関係の移動、期間の変更が、Excelのように簡単に変更出来るので、リスケが多いプロジェクトでも操作しやすいところは良さげです。

あと、前提条件のタスクの設定も可能で前提タスクの期間を延長すると後工程のタスクも一緒にスライドするのは便利。表示期間も3年以上のプロジェクトでも表示出来るので良い。

 項目の表示の変更可能
項目の表示の変更可能

気になったのは、期限が日付しか設定できない点で、時間まで設定できると細かな管理が出来るかなと。実際やるかどうかは別として。

あとマイルストーンは置けないのかな?

評価ポイント ボードという付箋みたいなもの

Wrikeにはボードという付箋を移動するようなタスク管理の画面があります。

パッと見、かっこいいと思いましたが、これこの画面に入りきらなくならない?という感想。

ただ、使い方によっては自分がやるべきことが分かりやすいので使えるかも知れない。

上のほうで「キックオフが2つある」っていうのが、この画面では理由が分かりました。ラベルが2つついてる。恥ずかしい。

Wrikeのボードは仕事が出来る人風でかっこいい
Wrikeのボードは仕事が出来る人風でかっこいい

評価ポイント 分析画面は評価できなかった

分析画面は1人だとあまり意味が無い
分析画面は1人だとあまり意味が無い

評価ではわからなかったけど、もしかするとタスクの予実管理は出来ないかも?

実績の入力がどこかにあるのかもしれないけどわからなかったです。

評価ポイント カレンダーは使えないかも知れない

Outlookとの連携は出来ていません。

アプリはありますが、Office365は入っているはずなのにインストールと出て来るので、ちょっと怖くてインストールはしていません。

OutlookのWrikeアプリ
OutlookのWrikeアプリ

かといって、既存Outlookと連携する画面があるか?というと見当たらず。

カレンダー画面は、レイヤーを設定して表示していくようで、これが分かりにくいのと、Outlookでは時間単位で管理していきますがWrikeでは時間が表示されないので、ざっくりとした感じでカレンダーが埋まっていきます。

ざっくりとしたカレンダー画面
ざっくりとしたカレンダー画面

ガントチャートが使いやすいのでカレンダーはいらないかも。

Outlookと連携したところで、管理の単位が違うから見にくくなるかも知れませんしね。

評価ポイント Salesforce連携は評価できませんでした

SalesforceのWrikeアプリ
SalesforceのWrikeアプリ

アプリはあるのでインストールすると連携出来るようですが、インストールをするとSalesforceへのログイン画面に遷移します。

一瞬、これってPCにインストールされるのか、Salesforceにインストールされるのかわからなくて中断しました。

一応、Salesforceの管理者でもあるので構わないのですが、念のため。

機能としては、SIer等でSalesforceで顧客を管理しているような場合は意味があるかも知れませんが、企業の情シスが使う場合、連携しても意味が無いことに気が付きました。

あるから連携すれば良いってことではありませんからね。

評価ポイント セキュリティに関して

Wrikeはクラウド上で利用するので、セキュリティには確認しておいたほうが良いですね。

Enterpriseプランでは、セキュリティの項目が充実していますが、Businessプランでも十分セキュアな環境であることが確認できました。

サーバは海外のデータセンターにあるため、データセンターのセキュリティレベルに準拠した形になります。問題なしとします。

稼働率やバックアップ、 ユーザ認証、データの暗号化、ログ監視など に関しても、一般的なレベルで実施されているようです。

しかし、IPアドレス制限(ホワイトリスト)やパスワードポリシーの適用、2段階認証などは、Enterpriseプランでしか出来ないので、厳密にやるなら、Enterpriseプラン、1択でしょうね。

評価結果

Wrikeの導入で改善されることは、タスク管理作業の簡易化くらいと判断しました。うちの会社のプロジェクト管理レベルが低いからだと思いますが、機能はたくさんありますが、すべてが使いこなせない感じです。

また、予算は10人で月30,000円=1人3,000円ですが、外部委託先などの部外者も入るとなると、Businessプランでは予算オーバーです。

社内部員は全員使わなくても良いと考えれば、予算には入るか。

採用する場合は、ガントチャートは便利なので、Professionalプランでガントチャートだけを利用することでもそれなりに効果がありそうな気がしますね。

無料で30日間利用ができますので、試してみたい方は申し込んでみてはいかがでしょうか。

英語になっていますが、日本語に対応していますのでご安心を。

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