沖縄のジュゴン絶滅危険度高まる IUCN、野古基地建設が脅威

国際自然保護連合(IUCN)が世界の絶滅危惧種を集めたレッドリストを更新し、沖縄に生息するジュゴンの絶滅の危険度を最も高いレベルに引き上げたことが11日、分かった。生息数の減少傾向が長く続き10頭に満たなくなっているほか、名護市辺野古で進む米軍基地建設が脅威になっていると指摘した。

沖縄島沿岸では近年、3頭のジュゴンが確認されていたが、今年3月に雌1頭が死んでいるのが見つかった。基地建設前から辺野古周辺に生息したり、たびたび姿を見せたりしていた2頭も確認できない状態になっている。

日本の環境省は既に国内の個体群を最も高い危険度に位置付けている。

共同通信:12/11(水)
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ジュゴンとは

分類海牛目 ジュゴン科
学名Dugong dugon
大きさ体長3m 体重450kg
寿命70年以上(歯の年輪によってわかる)
繁殖6~17年で成熟し繁殖可能となります。妊娠期間は13~15ヶ月。一回の出産で一頭の仔を生みます。
個体の増加率は低く、5%以下といわれ、種を維持するためには捕獲できるのは全個体数の2%以下といわれています。
食物主食は海草。この他、ゴカイ、カニ、ホヤなどを補助栄養とすることがあります。
ジュゴン
ジュゴン

レッドリストの評価について

絶滅危惧にはレベルがあり、絶滅の危機の度合いによって決められています。

また世界的な、国際自然保護連合(IUCN)での評価と、日本の環境省の評価がありますが、今回のニュースはIUCNでの危険度が上がっているという記事です。

■「絶滅危惧[1]類(CR+EN)」 ―絶滅の危機に瀕している種。
 「絶滅危惧[1]A類(CR)」
 「絶滅危惧[1]B類(EN)」
■「絶滅危惧[2]類(VU)」 ―絶滅の危険が増大している種。

日本のレッドリスト登録

ジュゴンは、環境省の報道発表資料(平成19年8月3日)によると、絶滅危惧[1]A類(CR)に指定されています。

絶滅危惧ⅠA類(CR)

  • センカクモグラ Mogera uchidai
  • ダイトウオオコウモリ Pteropus dasymallus daitoensis
  • エラブオオコウモリ Pteropus dasymallus dasymallus
  • オガサワラオオコウモリ Pteropus pselaphon
  • ミヤココキクガシラコウモリ Rhinolophus pumilus miyakonis
  • ヤンバルホオヒゲコウモリ Myotis yanbarensis
  • ニホンカワウソ(本州以南亜種) Lutra lutra nippon
  • ニホンカワウソ(北海道亜種) Lutra lutra whiteleyi
  • ラッコ Enhydra lutris
  • イリオモテヤマネコ Prionailurus bengalensis iriomotensis
  • ツシマヤマネコ Prionailurus bengalensis euptilura
  • ニホンアシカ Zalophus japonicus
  • ジュゴン Dugong dugon
  • セスジネズミ Apodemus agrarius
  • オキナワトゲネズミ Tokudaia muenninki

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